FIRE計算ツール

FIRE計算機は、生活費を運用益でまかなえる投資資産の目標額である「FI数値」と、それを達成するまでに必要な運用年数を算出します。数十年単位で資金を拘束する計画にコミットする前に、この2つを明らかにするツールです。現在の貯蓄額、年間積立額、退職後の年間支出、期待リターン、安全引き出し率を入力すると、FI数値、経済的自立までの年数、そして資産の成長チャートが表示されます。

詳細オプション
FI達成までの年数
21.0
FIナンバー
€1,000,000.00
貯蓄率
40.0%
コーストFIナンバー
€481,017.10

達成までに21.0年かかります。高いリターンを狙うよりも、年間積立額を増やす方が期間短縮に効果的です。

月々の積立額を200ユーロ増やすと、達成までの期間が−1.4 years短縮されます。

計算式を表示
FIナンバー €1,000,000 = €40,000 ÷ 0.04
FI達成年数 ≈ 21.0(ln(g) ÷ ln(1+r)より算出)
ポートフォリオ vs FIナンバー
ポートフォリオ評価額 FIナンバー目標値 FIナンバーまでの差額
年次内訳
積立額 運用益 残高
0€0.00€0.00€50,000.00
5€24,000.00€8,210.92€196,429.23
10€24,000.00€17,110.20€383,314.15
21€24,000.00€46,312.39€996,560.17
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InvestinGoalによる評価: 78/100
  • 最低入金額: $50
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監修 Filippo Ucchino InvestinGoal創業者

この結果は教育目的の概算であり、金融・投資・税務に関する助言ではありません。

FIRE計算機とは?

FIRE計算機とは、経済的自立と早期リタイア(Financial Independence, Retire Early、FIRE)を支える2つの数値、すなわちFI数値とそれを達成するまでの年数を計算するツールです。FI数値(financial independence numberの略)とは、その運用益だけで生活費をまかなえる投資資産の規模を指し、これを達成すると働くことは「選択」になります。経済的自立とは、特定の年齢に達することではなく、このFI数値に到達することによって定義されます。

このツールは、1組の入力からFIREに関する2つの問いに同時に答えます。支出額と安全引き出し率からFI数値を算出し、現在の資産、毎年の積立額、期待リターンからFI達成までの年数を導き出します。この2つ目の数値、つまり達成時期は、多くの人が過小評価しがちなポイントです。なぜなら、達成時期を動かす力は、市場のリターンよりも毎年投資する金額の方が大きいことがほとんどだからです。

FIRE計算機が投資家にとって重要な理由

FIRE計算機が投資家にとって重要なのは、「早期リタイア」という漠然とした願望を、数十年単位で資金を拘束する前に、目標資産額と達成時期という2つの具体的な数値に変換してくれるからです。貯蓄残高や期待リターンは、単独で見てもほとんど意味を持ちません。同じ5%のリターンでも、支出額と毎年の積立額によって経済的自立までの期間は大きく変わり、その期間を可視化できるのはこの計算機だけです。

投資家がこのツールを使うのは、長期目標を設定する計画段階と、前提条件が変わるたびです。給与や貯蓄水準が変わったとき、期待リターンの見立てが変わったとき、あるいは安全性を高めるために引き出し率を引き下げたいときなどです。結果は前提とするリターンに大きく左右されるため、その数値を、分散された長期ポートフォリオであれ、利回りの低い現金口座であれ、実際に計画している投資を始める方法に基づかせることが重要です。

ETF投資においてFIRE計算機をどう使うか

FIRE計算機を使うには、現在の貯蓄額、年間積立額、退職後の年間支出、期待年間リターン、安全引き出し率を入力します。すると、FI数値、経済的自立までの年数、そして目標に向かって資産が増えていくチャートが表示されます。

FIRE計算機の使い方は次のとおりです。

  1. 現在の貯蓄・投資額を入力します。 これは、すでに経済的自立に向けて働いている資産の合計であり、試算の出発点となります。
  2. 年間積立額を入力します。 毎年投資する金額であり、達成までの期間を最も大きく短縮する入力項目です。
  3. 退職後の年間支出を設定します。 退職後の生活費の見込み額で、FI数値の大きさを決定づけます。
  4. 期待年間リターンを入力します。 想定する年間の資産成長率で、インフレ調整後の実質リターンを使うのが最も安全な選択です。
  5. 安全引き出し率を設定します。 毎年資産から引き出す割合で、4%が一般的な出発点です。
  6. 「詳細設定」を開いて、収入と通貨を追加します。 現在の年間収入を入力すると貯蓄率が表示されるようになります。通貨欄は表示形式のみを変更し、計算結果そのものには影響しません。

このツールは、FI達成までの年数、FI数値、成長チャートを表示し、プリセットのチップでリーンFIRE、スタンダードFIRE、ファットFIRE、コーストFIREといったFIREのタイプを切り替えられます。試算全体が想定リターンに大きく左右されるため、その数値は現実的な長期平均値に基づかせることが重要です。FIREムーブメントは低コストのインデックスファンドと市場全体に投資するETFを土台としており、初期値として控えめな実質5%を採用しているのは、楽観的な推測ではなく、分散された株式ポートフォリオの過去の平均リターンを反映しているためです。

FIRE計算機はどの計算式を使うか

FIRE計算機は2つの計算式を使います。1つはFI数値を求める式、もう1つはそこに到達するまでの年数を求める式です。FI数値は、年間支出額を安全引き出し率で割ることで求められます。

F=Sw

FI達成までの年数は、現在の貯蓄額に年末積立額を加えたものが目標額に到達するまでの成長から求められます。

t=ln(g)ln(1+r)

これらの式において、FはFI数値、Sは年間支出額、wは小数表記の安全引き出し率(4%なら0.04)です。年数の式では、tがFI達成までの年数、rが小数表記の期待年間リターン、Cが現在の貯蓄額、Pが年間積立額、gが成長係数で、(F・r + P) を (C・r + P) で割った値になります。リターンがゼロの場合、年数の式は (F − C) を P で割った形に単純化されます。

例えば、年間支出€40,000に4%の引き出し率を適用すると、FI数値は€1,000,000になります。すでに€200,000を投資しており、毎年€30,000を積み立て、5%のリターンを得られる場合、この目標には約14.2年で到達します。

この式は、毎年一定のリターンが得られ、積立が年末に行われることを前提としているため、実際の市場の変動ではなく、一定のペースでの右肩上がりの成長をモデル化しています。

FIRE計算の具体例

FIRE計算の具体例として、すでに€50,000を投資しており、毎年€24,000を積み立て、5%のリターンを得られる場合を考えます。4%ルールで年間支出€40,000をまかなうことを目標にすると、FI数値€1,000,000には約21.0年で到達します。計算過程は次のとおりです。

  1. FI数値 = €40,000 ÷ 0.04 = €1,000,000(€40,000の25倍と同じ)。
  2. 成長係数g = (€1,000,000 × 0.05 + €24,000) ÷ (€50,000 × 0.05 + €24,000) = €74,000 ÷ €26,500 = 2.7925
  3. FI達成までの年数 = ln(2.7925) ÷ ln(1.05) = 1.026946 ÷ 0.048790 = 21.0年

FI数値は支出額と引き出し率だけで決まりますが、21.0年という達成時期は、開始時点の€50,000と毎年の積立額€24,000によって左右されます。貯蓄額を変えれば、リターンを現実的な範囲で変えるよりも大きく達成時期は動きます。

FIRE計算機の結果をどう読むか

FIRE計算機の結果を読む際は、FI達成までの年数を最も重要な達成時期として捉え、FI数値をその達成時期に向かって積み上がっていく目標資産額として捉えます。そのうえで、数十年単位の計画にコミットする前に、その期間が実際に行動できる範囲かどうかを判断します。初期設定の試算では、FI数値€1,000,000に約21.0年で到達するという結果になり、以下の目安がその位置づけを理解する助けになります。

FIまでの年数意味すること
10年以下目標にかなり近い状態です。高い貯蓄率が大きく貢献しています。
10年から25年現実的な中間ゾーンです。リターンを追い求めるより、年間積立額を増やす方が達成時期を早く縮められます。
25年超長い道のりです。この場合、達成時期を最も大きく動かすのはリターンではなく貯蓄率です。

21.0年という初期設定の結果は中間ゾーンにあたり、この範囲では積立額が最も強力な要因になります。ツールはこれを感度分析で具体的に示します。年間積立額€24,000に月€200(年€2,400)を上乗せすると、達成時期は約21.0年から19.9年へ、およそ1.1年短縮されます。この一律の上乗せは投資額を増やすだけですが、貯蓄率そのものを変えると、目標額自体も引き下げられるため、効果はさらに大きくなります。この点は次のセクションで数値として示します。

なぜ貯蓄率はリターンよりもFIRE計算機の結果を大きく動かすのか

貯蓄率がリターンよりもFIRE計算機の結果を大きく動かすのは、貯蓄率が二重の働きをするからです。貯蓄率が高くなると、投資額が増えると同時に生活費が減るため、目標とするFI数値そのものが小さくなります。一方、リターンはこのうち投資額を増やす効果しかありません。そのため、経済的自立を目指す人にとって、収入に占める貯蓄の割合が達成時期を左右する最大の要因になるのが通常です。資産ゼロから始め、実質リターン5%、4%ルールを前提とすると、FI達成までの年数はほぼ貯蓄率だけで決まります。

貯蓄率FIまでの目安年数
25%約32年
50%約17年
65%約11年

収入の4分の1を貯蓄する状態から半分を貯蓄する状態に変えるだけで、経済的自立までの期間はおよそ半分になります。これは、現実的な範囲でリターンを変えても到底追いつかないほどの効果です。この関係を広めたのは、Mr. Money Mustacheの2012年のエッセイ「The Shockingly Simple Math Behind Early Retirement」と、Networthifyのモデルです。これは査読を経た研究ではなく広く使われている計画フレームワークですが、その背後にある計算そのものは、リターンではなく積立額を増やしたときにこの計算機が行っている計算と同じです。

FIRE計算機の限界とは

FIRE計算機が返す結果はあくまで概算であり、その信頼性は入力した数値の精度に左右されます。最大の単純化は、毎年一定のリターンが続くという前提にあります。実際の市場はそのようには動かず、好調な年と不調な年がどの順序で訪れるかも重要です。退職直後に不調な年が続くと、平均リターンでは維持できたはずのポートフォリオが目減りしてしまうことがあり、これはリターン順序リスク(シークエンス・オブ・リターンズ・リスク)として知られています。4%ルールの根拠となった同じ退職研究がこのリスクに警鐘を鳴らしていますが、この試算では表現できません。

また、いくつかの実際のコストについては、自分で考慮しない限り結果には反映されません。この計算機は入力した数値どおりに計算するため、名目リターンと現在の貨幣価値での支出額を混在させると、経済的自立までの期間を実際より短く見積もってしまいます。名目と実質(インフレ調整後)のどちらか一方に統一するのが正しい使い方で、姉妹ツールのインフレ計算機で両者を換算できます。この計算機は、引き出し時の税金、医療費などの一時的な支出、将来受け取る可能性のある公的年金をモデル化していません。また、前提としている4%ルールも、保証ではなく過去のデータに基づく指針にすぎません。この結果は、自分の計画を検証するための教育目的の試算として扱ってください。個別の財務・退職アドバイスではありません。

FIRE計算機は4%ルールをどのように投資プランに応用するか

FIRE計算機は、年間支出額をその率で割ってFI数値を算出することで、4%ルールを適用しています。これにより、支出額が投資プランで構築すべき目標資産額に変換されます。4%ルール(安全引き出し率)は、ファイナンシャルアドバイザーのWilliam Bengenによる1994年のJournal of Financial Planning誌での研究と、Cooley、Hubbard、Walzによる1998年のトリニティスタディに由来します。これらの研究は、長期の過去データにおいて、ポートフォリオが資産を枯渇させずにどれだけの金額を持続的に引き出せるかを検証したものです。4%という率は、「支出額の25倍」という分かりやすい近道でもあり、年間支出€40,000であれば目標額は€1,000,000になります。慎重なプランナーはより低い3%から3.5%の率を使い、目標資産額を引き上げて安全余裕度を高めます。

ここからFIRE計算機は、目標額と達成時期を具体的なプランの形に変換します。すなわち、必要な年間積立額と、それが収入に対して意味する貯蓄率です。これらが、投資プランを通じて実際に動かす要素であり、積立額は、想定したリターンに見合う分散された長期ポートフォリオへの、定期的かつ自動化された入金となります。計算機が目標の規模を定め、プランが、達成時期を左右する積立額を月々実際に実行していく方法です。

FIRE計算とコーストFIRE計算の違いは何か

FIRE計算とコーストFIRE計算の違いは、それぞれが求める対象にあります。通常のFIRE計算は、必要な資産額と、働くのをやめられるまでの期間を求めます。一方コーストFIRE計算は、追加の積立をまったく行わなくても、一般的な退職年齢までに完全なFI数値まで成長する、必要な、より少ない投資額を求めます。コースト数値に到達しても、その時点で経済的自立を達成したことにはなりません。既存の投資が、追加の入金なしに残りの道のりを自力で走り切れる状態になった、ということです。

項目FIRE計算コーストFIRE計算
答える問い必要な資産額はいくらで、いつ到達するか積立をやめるために今いくら投資しておく必要があるか
基本の計算式FI数値 = 支出額 ÷ 安全引き出し率、年数は貯蓄額とリターンから算出コースト数値 = FI数値 ÷ (1 + r) の退職までの年数乗
積立完全なFI数値に到達するまで積立を続ける積立を止め、既存の資産が自力で複利成長する
示す到達点完全な経済的自立より早い段階で働くことが選択制になる時点

コースト数値は、FI数値を長年の成長期間分だけ現在価値に割り引いたものであるため、最終目標額よりもはるかに小さくなります。€1,000,000のFI数値を5%で30年間成長させる場合、今日の時点で必要な投資額は約€231,000にすぎません。ツールのコーストプリセットは、この手前の到達点を示すため、すでに積立をやめられる状態にどれだけ近づいているかを確認できます。

FIRE計算機に関連する計算機は何か

FIRE計算機に関連する計算機は、経済的自立プランを支える成長、リターン、実質価値をモデル化するもので、以下のとおりです。

  • 投資計算機: 初期投資額、積立額、リターン、期間を組み合わせたより包括的な試算で、FI達成年数の裏側にあるのと同じ計算エンジンを使っています。
  • 複利計算機: 積立とリターンが数十年かけてFI数値に向かって雪だるま式に増えていく仕組みの基礎となる計算です。
  • CAGR計算機: リターンを逆算し、ポートフォリオが2つの時点の間で実際に達成した年平均成長率を求めます。
  • 将来価値計算機: 資産と積立額が将来の時点でどれだけの価値になるかを試算します。これはFIREチャートが向かっていく先の値です。
  • ドルコスト平均法(DCA)計算機: 一定の間隔で一定額を投資する、FIREプランの土台となる定期積立の習慣に焦点を当てています。
  • インフレ計算機: 名目リターンや将来の資産額を現在の貨幣価値に換算し、前述の名目と実質の違いを具体的に示します。
  • 増減率計算機: 途中経過として、ポートフォリオの2時点間の変化率を測定します。

FAQ

4%ルール(安全引き出し率)とは何ですか?

4%ルールとは、退職1年目にポートフォリオの約4%を引き出し、その後はインフレに合わせて調整すれば、長期の退職期間中に資産が尽きる可能性が歴史的に低いとされる指針です。William Bengenによる1994年の研究と、1998年のトリニティスタディに由来します。引き出し率が4%の場合、FI数値は年間支出額の25倍になるため、年間支出€40,000であれば必要な資産は€1,000,000です。これはあくまで出発点であり保証ではなく、慎重なプランナーはより低い率を使います。

リーンFIRE、ファットFIRE、コーストFIREとは何ですか?

これらはいずれも同じ目標のバリエーションです。リーンFIREは、意図的に支出を低く抑え、より小さな資産額を目指すもので、より早く、しかし質素に達成します。ファットFIREは、より高い支出とはるかに大きな資産額を目指し、より快適な生活水準を実現します。コーストFIREは、既存の投資をそのまま放置しても、一般的な退職年齢までに完全なFI数値まで成長する時点を指し、それ以降は積立を止めて成長に任せることができます。

年間€24,000を貯蓄した場合、早期リタイアまで何年かかりますか?

開始時点の資産額、目標額、リターンによって異なります。一例として、すでに€50,000を投資しており、毎年€24,000を積み立て、5%のリターンを得て、FI数値€1,000,000(4%ルールで年間支出€40,000)を目指す場合、経済的自立まで約21.0年かかります。年間積立額を増やす方が、リターンを引き上げるよりも達成時期を大きく短縮します。

FIRE計算機では名目リターンと実質(インフレ調整後)リターンのどちらを使うべきですか?

支出額を現在の貨幣価値のまま入力するなら、実質(インフレ調整後)リターンを使ってください。そうすることで両者の前提が一致し、達成時期を実際より楽観的に見積もることを避けられます。目安として、実質リターンは名目リターンからインフレ率を差し引いたものなので、名目リターン7~8%でインフレ率3%なら、実質リターンは約4~5%になります。名目ベースで計算したい場合は、将来の支出額をインフレ分だけ増やして入力してください。

これらの試算は教育目的の概算であり、個別の財務・退職アドバイスではありません。一定のリターンと引き出しを前提としており、実際の結果はこれと異なり、保証されるものではありません。

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